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2017年5月23日

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Black point 松尾氏インタビュー (part1)

 

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ヴィンテージボードのリペア、そしてそのライフスタイルの提案をしているブラックポイントの松尾さんにお話を伺います。

ー基本的なことですが、なぜヴィンテージボードなんですか?

「過去にサーフボードのインポートなどをしていたときに、若手のサーフボードシェイパーの中で1番勢いがあるガトヘロイというブランドがありまして、スウェーデンのファッションブランド「アクネ」のデザインなんかもやってるセンスのいいシェイパーで、ロビン・キーガルっていうんですけど。そこに僕も通ってサーフボードをオーダーしたりしてたんです。だけどビジネスをしていくと代理店契約とかいろいろと難しくなっていって。。。」

そのころは新品のサーフボードを?

「そうですね。まあアート性も高いし、乗り味もよかったし。なにしろセンスがずば抜けてよかったんです。そのロビン・キーガルには本当に影響を受けて彼の削る板を仕入れて乗ったりしてたんです。その代理店の縛りがきつくなっていって、コストもですが自分が思うようにオーダーもできなくなっていったんです。」

ーそれでヴィンテージへ?

「そうですね、ある程度自分の手を入れないと安定して供給できないなぁと思うようになり、当時アメリカでも面白いことをやってる人達がアパレルでもそうですけど、リメイクがちょっと熱くなってきていました。ロマネリを始め、日本人のデザイナーさんもそんなことをやっていて。その流れで自分に落とし込むと何なんだろうって思ったんです。」

ー確かに洋服業界でもそういう流れがありましたね。

「ええ。そこでヴィンテージボードをリペアして供給していくのが自分には一番あってるなと思いました。」

ーでもそれっていきなりゼロからだとかなりの挑戦ですよね。

「そうですね。ただ新品のサーフボードの流れにもデザインソースとしてのクラッシックスタイルというかヴィンテージスタイルはあって、車で言うとビートルを復刻したりといいうようなことは普通にあるので、ヴィンテージはいわば本物じゃないですか。方向とかスタイルは見えていたのでそこに向かったという感じでしょうか。またシェイパーたちも実際にテンプレート、いわゆる型見本としてヴィンテージボードを所有してたんです。だからシェイパーたちはコレクション自体は結構してたんです。」

ーそのシェイパー達は目的としては当時の乗り味の復活なんですか?それともデザイン?「両方でしょうね。乗り味の復活もかなりあったと思います。そこを現代的アレンジをくわえてあたらしくしたり。

 

ーどこが一番のオススメポイントはなんでしょうか?

「やっぱり乗り味ですかね。」

ーそれは難しい簡単というような基準でなくて?

「そうですね。特に60年代初めのボードは乗り味が全く違うんです。いわゆるショートボード革命が起きる前のデザインや素材感は圧倒的に違うんです。前半のものは技のこと、例えばノーズライディングとかはあんまり考えていないデザインになっていて。技がでてきてそれをしやすいようにデザインが変化していったんです。」

ーいわゆるサーフィンとの違いはなんでしょうか?

「ライフスタイルや食事、着るもの全てサンフランシスコのアーティストやロビンキーガルたちから影響を受けているんです。彼らのモノの選び方から何もかもがほんとかっこいい。トータルでヴィンテージボードを取り巻くライフスタイルを提案していきたいと思っているので、いわゆるサーフィンとは少し住み分けしたい感じですかね。」

 

ー提案されているウェットスーツのシンプルな理由を教えて下さい。

「これもカルフォルニアの影響があるんですけど、真っ黒なウェットスーツじゃないとはいっちゃいけないよってポイントもあるぐらいで。カルフォルニアって基本的に真っ黒なスムースラバーのウェットでというのが定着しています。特にクラシックスタイルは。色付きのウエットを着てるんならプロサーファーなのか?っていうぐらいで、たまに日本人を含むサーフトリップに来た人たちが色付きの派手なウェットを着て海に入ったりすると結構バカにされたりするんですよ。」「おっプロが入ってきたぜ。どのくらい乗れるんだ?って感じで。」

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今回はここまで。part2に続きます。

松尾英範氏プロフィール

ストリートカルチャーとアートを融合させたライフスタイルの提案をテーマに日々その境界線を探る。自身が経験した中で現代アートとストリートカルチャーを融合させた一種究極のカルチャーである「ストリートサーフィン」

現代ストリートアーティストたちの日々の生活から滲み出るリアルな情景をサーフボードリペアを通して伝えていけたらと考えています。

平成19年    FLYINGオープン

アパレルを中心にサーフボード、ウェットスーツ、雑貨、家具までを扱うライフスタイル提案型ショップとしてオープン買い付けは年間6~10回アメリカ西海岸を中心に行う。この時カリフォルニアのすべての主要サーフスポットでサーフィンをする。またサンフランシスコにも通い現代アーティストバリーマッギーの 展示ボードを担当していたリオ・ゴールドマンからヴィンテージボードのリペアを習う。

平成25年       ライフスタイルショップ『GEE』をプロデュース     

植物とアートのギャラリー『BOTANICA』をプロデュース。平成25年6月全国紙WarpMagazineに注目ショップとして掲載。

平成26年      『MUNI STORE』オープン

FLYINGの店舗名を改め田町に再オープン。サンフランシスコのサーファー達とコラボレーションしウェットスーツを開発。日本国内の工場で生産し、サンフランシスコに輸出。  

 

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